コラム
「他者に勝つ」より前に、なにをすべきか:勝負は2つある(3/3 ページ)
勝負には2つあります。「他者との勝負」と「自己との勝負」。自己との勝負を「克己(こっき)」といいます。私たちは一瞬一瞬、「自分に克つか/妥協するか」という“篩(ふるい)”にかけられています。その無数の内なる戦いの蓄積が、自分のなりゆく先を決めています。
私たちは一瞬一瞬「克己」という篩にかけられている
他者との厳しい勝負に生きるプロスポーツの世界。超一級の選手は、勝利インタビューなどでよく次のような表現をします───「これまで苦しい練習を十分にやってきたのだから、練習どおりやれば結果はおのずとついてくると信じていた」。まさに「自己に克つ」習慣が基盤としてあり、その上に「他者に勝つ」ごほうびがくるという意識構えです。
私たちは一瞬一瞬、「自分に克つか/妥協するか」という“篩(ふるい)”にかけられています。その無数の内なる戦いの蓄積が、自分のなりゆく先を決めています。
さて、今年もすでに2月。古人が「一瞬即一生」と言ったとおり、「今・ここから」の自分との勝負が今年1年、そして未来を決していきます。(村山 昇)
関連記事
- なぜ会社は森喜朗氏のような「調整老人」がいないと、仕事が進まないのか
女性蔑視発言で国際的なバッシングを受け、引退に追い込まれていた森喜朗氏。周囲からの「辞めないでコール」によって不死鳥のごとくカムバックを果たしたが、なぜ会社や組織のトップに彼のような「調整老人」がたくさんいるのか。その背景を分析してみると……。 - 「70歳まで会社にしがみつく人」が結局、会社を弱体化させてしまうワケ
定年を引き上げるニュースが相次いでる。現行の60歳から65歳にする企業が増えてきているわけだが、筆者の窪田氏はこの動きに懸念を抱いている。「長く働くことができていいじゃないか」と思われたかもしれないが……。 - なぜ「プリウス」はボコボコに叩かれるのか 「暴走老人」のアイコンになる日
またしても、「暴走老人」による犠牲者が出てしまった。二度とこのような悲劇が起きないことを願うばかりだが、筆者の窪田氏は違うことに注目している。「プリウスバッシング」だ。どういう意味かというと……。 - 日本は給料の低い微妙な国になる、これだけの理由
働き方改革が叫ばれながらも、日本企業の生産性はなかなか上がらない。今後の成長が危ぶまれるポスト平成時代、私たちはどのように働けばいいのだろうか。社会学者の古市憲寿氏と、元2ちゃんねる管理人のひろゆき氏に、これからの「働き方」について語ってもらった。
関連リンク
Copyright (c) INSIGHT NOW! All Rights Reserved.