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ブリヂストン、69年ぶり最終赤字 「稼ぐ力の再構築」で、来期は黒字化へ:20年12月期
ブリヂストンの2020年12月期の通期連結業績は、最終損益が233億円の赤字(前期は2401億円の黒字)に転落。最終赤字は69年ぶり。新型コロナウイルスの影響でタイヤ需要が大幅に減った。
大手タイヤメーカーのブリヂストンが2月16日に発表した2020年12月期(20年1〜12月)通期連結業績は、最終損益が233億円の赤字(前期は2401億円の黒字)に転落した。最終赤字は69年ぶり。新型コロナウイルスの影響でタイヤ需要が大幅に減った。
売上高は前期比14.6%減の2兆9945億円、調整後営業利益は35.0%減の2229億円。第3四半期(20年7〜9月)に入り、ヒト・モノの移動制限の緩和などで、需要が回復に向かっていたが、第4四半期(10〜12月)にはコロナの感染再拡大で、乗用車用タイヤの需要が落ち込んだ。ただ、トラック・バス用タイヤの需要は堅調に推移しているという。
ブリヂストングループでは、コロナ禍を「中長期視点での改革の機会」とし、経費・コスト構造の改革を断行。南アフリカの工場閉鎖、米国の建築・資材事業の売却などで「稼ぐ力の再構築」を進める。経営執行体制・人事制度の刷新も行う。
21年12月期の連結業績予想は、売上高が前期比0.5%増の3兆100億円、調整後営業利益が16.6%増の2600億円を見込む。純利益は2610億円に黒字化する見通しだ。
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