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家族型ロボットへ出資した、日立GLSの目指す未来家電メーカー進化論(2/6 ページ)

日立グループで家電製品の開発販売を行う日立グローバルライフソリューションズ。同社は2020年12月に、家族型ロボットの製造販売を行うスタートアップ・GROOVE Xとの資本・業務提携し、また海外家電事業をトルコの家電大手アルチェリクとの合弁会社へ移管すると発表した。同社の目指す未来を取締役社長の谷口潤氏に聞いた。

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日立GLSが出資したGROOVE Xとはどんな会社なのか

 日立GLSは20年12月9日、スタートアップ企業であるGROOVE X社との資本・業務提携契約を締結した(リンク)。GROOVE Xといえば、15年に設立された日本のスタートアップ企業。代表的な取り組みとして、18年に発表した家族型ロボット「LOVOT」の開発・販売がある。

 LOVOTの最大の特徴はその可愛らしい見た目からも分かるが、「癒し」を目的とするところにある。本体上部にカメラを搭載するため、見守りロボットとしての利用も可能だが、基本的には「役に立つ」ことを目的としたロボットではない。

 ユーザーが仕事から帰宅すると玄関まで出迎えたり、ユーザーを認識して近づいて甘えたり、抱っこを要求したりと、ペットのようなふるまいでユーザーを癒やすのがコンセプトの製品である。

 さまざまなシチュエーションや家庭環境に対応するため、サーモグラフィーやマイクロフォンアレイ、タッチセンサー、温度センサーなど、50を超えるセンサーを全身に搭載。ロボット自体が先端技術の塊である点も注目されている。


「LOVOT」は、イキイキと動く瞳や、触ると生き物のような弾力と暖かさを感じるボディなど「生命感」にこだわって開発されたロボット(出典:GROOVE XのWebサイト

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