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アイリスオーヤマ、東京・浜松町にR&D拠点を新設 “メーカーOB”採用し家電強化へ:営業拠点の役割も
アイリスオーヤマが東京・港区に研究開発(R&D)拠点を開業。正式名称は「アイリスグループ東京本部」で、LED照明や家電製品の設計・デザインなどを行う。家電メーカー出身者を積極的に採用し、技術力向上を図る。
アイリスオーヤマは11月27日、東京・港区に研究開発(R&D)拠点を開業したと発表した。正式名称は「アイリスグループ東京本部」で、JR浜松町駅の近隣に位置する。今後はLED照明や家電製品の設計・デザイン・品質管理などを行うほか、法人向け事業の営業拠点としての役割も担っていく。
生活用品メーカーとして知られる同社は、2009年に家電事業に参入。現在は家電を最重要分野に位置付けており、18年11月にはテレビを発売するなど品ぞろえの拡充に注力している。新拠点の開設によって「新商品開発を強化し、さらなる成長に向けたビジネスチャンスの創出を図ります」という。
また、新拠点でも13年に開設した「大阪R&Dセンター」(大阪・心斎橋)と同様、技術力向上に向け、家電メーカー出身者を積極的に採用する計画だ。
同社は「経験豊富な技術者の中途採用を強化し、技術交流・融合の促進により、開発のさらなるスピードアップと新規カテゴリーの商品開発を積極的に進めていきます」としている。
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