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曙ブレーキ、生産拠点の早期退職に223人応募 募集人数を上回る:国内4工場を縮小
曙ブレーキ工業は、2020年12月〜21年2月に実施した早期退職者募集に223人が応募したと発表。国内生産拠点再編の一環。募集人数の180人を上回った。
自動車部品大手の曙ブレーキ工業は2月16日、2020年12月〜21年2月に実施した早期退職者募集に223人が応募したと発表した。国内生産の再編に伴う取り組みとして、生産拠点を対象に180人を募集していた。
同社は、事業再構築のための構造改革の一環として、20年2〜3月に本社間接部門の早期退職措置を実施。国内生産拠点においても、国内4工場を縮小する計画を発表していた。
生産拠点の早期退職措置では、曙ブレーキ工業の生産部門のほか、曙ブレーキ山形製造、曙ブレーキ福島製造、曙ブレーキ岩槻製造、曙ブレーキ山陽製造などで退職者を募集。募集人数を上回る223人が応募した。
退職者には、退職金に加えて特別加算金を支給するほか、再就職支援サービスを提供。その費用として約10億円を21年3月期に特別損失として計上する。
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