ユニクロは2月18日、「+J(プラスジェイ)」の2021年春夏コレクションを展開すると発表した。昨年の発売時には大きな話題となり、直近の好決算にも貢献した+Jの販売を春夏シーズンも継続する。
+Jは、ユニクロが世界的なデザイナー、ジル・サンダー氏とタッグを組んで展開するラインで、09年に発売。11年まで展開を続けたがその後は休止していた。
20年11月の復活時には、開店前から行列ができたり、公式Webサイトのサーバがダウンしたりと大きな話題になった。また、名古屋店では、混雑のあまり鏡やガラスが割れるなどの騒動も発生した。
春夏コレクションは全国の店舗とオンラインサイトで販売する予定だとしているが、具体的な発売日や商品ラインアップについては明らかにしていない。
ファーストリテイリングが発表した20年9〜11月期の決算では、+Jの人気も追い風となり、国内ユニクロ事業の売上高にあたる売上収益が前年同期比8.9%増の2538億円、営業利益は同55.8%増の600億円と大幅な増益となった。
また2月16日には株価も初めて10万円台を突破。時価総額で「ZARA」を展開するスペインのインディテックスを抜き、アパレル業界で世界首位になった。
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