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1000円に手を出す「ダイソー」と100円にこだわる「セリア」 コロナ禍でも好調な業界に変化:長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/7 ページ)
コロナ禍でも100円ショップ業界が好調だ。「2強」のダイソーとセリアでは戦略が大きく異なる。キャンドゥとワッツの独自戦略にも迫る。
コロナ禍にあっても、100円ショップが好調だ。
業界2位、3位、4位のセリア、キャンドゥ、ワッツの今期における既存店売上高はいずれも前年の数字を上回っている。セリアの既存店売上高は2020年4月〜21年1月の累計で104.9%(前年同月比、以下同)、キャンドゥは20年12月〜21年1月の累計で101.7%(同)、ワッツは20年9月〜21年1月の累計で102.3%(同)だった。
上記の上場している3社と違い、未上場ながら業界最大手の「ダイソー」ブランドで知られる大創産業も、好調が伝えられている。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府や地方自治体が外出自粛要請をしている。キッチン周り、手芸用品、マスクなどの衛生用品、清掃や収納関連商品、食品といった暮らしに密着した100円ショップの商品が、巣ごもり需要に向いていたのが奏功した。
また、デザイン性や使い勝手の良い商品が増えていること、100円均一にこだわらない高額商品が支持されていること、消費者の節約志向が高まったことが各社の好業績を後押しした。
そこで、今回は100円ショップの現況を調べてみた。
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