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コロナ下の地震や台風…… 避難所の“たらい回し”を防げ! 混雑状況を可視化するIT企業の挑戦:自治体職員の負担も減らす(4/4 ページ)
感染防止のため、避難所の定員を少なくする自治体が増えている一方、災害時に定員オーバーの避難所を“たらい回し”にされる危険性が高まっている。IT企業のバカンは自社サービスを提供して、課題解決を目指す。
「行ってみたけどダメだった」をなくしたい
VACAN Mapsには現在、5000カ所以上の施設が登録されている。カバーエリアは日本全体と台湾の一部だ。混雑を避けて店を利用したいと考えているお客のために、ラーメン店や居酒屋などがサービスを導入している。
バカンの河野社長は世の中にある「行ってみたけどダメだった」をなくすことを目標にしている。自身も結婚して子どもが生まれ、時間に対する価値観が変わったという。例えば、子どもを連れて商業施設に遊びに行った際、お店が混雑して利用できない状況に直面し、途方に暮れたことがある。そういった経験を踏まえ、トイレの混雑状況を可視化するサービスの提供にも取り組んでいる。
当面の目標はVACAN Mapsに掲載する施設数を、21年中に1万件まで増やすことだ。また、群馬県館林市に対して、期日前投票所の混雑可視化サービスの提供を開始するという新しい挑戦も始めた。日常的に利用する飲食店や、非日常(災害発生時)で利用する自治体のニーズなどを取り込み、どこまで成長できるか。
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