ニュース
1時間で150杯! 駅のそば屋がロボットを導入したワケ:人員と品質の安定を両立(1/2 ページ)
JR東日本スタートアップなどは、駅そばロボットを「そばいちペリエ海浜幕張店」に導入した。その狙いは何なのだろうか。
JR東日本スタートアップは3月10日、「調理ロボットサービス」を開発するコネクテッドロボティクス(東京都小金井市)と協力し、「駅そばロボット」を「そばいちペリエ海浜幕張店」に導入した。その狙いは何なのだろうか。開店前の店舗の様子を取材した。
導入した駅そばロボットは、自動券売機からの注文を認識して、そばの投入からゆで、締めという調理工程を2本のアームを使って行う。まず、1本目のアームが1食分にまとめられた生麺をザルへ投入。2本目のアームがザルを持ちあげて、麺のゆでや洗い、締めといった工程を担当する。
ロボットは無駄のない動きで黙々と作業を続け、一連の作業が終わるとブザーを鳴らして知らせてくれる。そこからは人が麺をどんぶりに移し、盛り付けたら完成だ。麺の数はタッチパネルで設定することも可能で、店の混雑状況によってはロボットに麺をゆで続けてもらうことも出来るという。
2020年には「そばいちnonowa 東小金井店」で実証実験を行った。当時はアームが1本だったため、注文が入るたびに人がザルに麺を投入する必要があった。今回導入したロボットではアームを2本に増やすことで人が介入する機会を減らし、生産能力を3倍以上高めた。
導入した経緯について、そばいちを運営するJR東日本フーズの日野正夫社長は「人手不足の解消と安定したおいしさの確保、そして非接触のニーズに応えるため」と説明する。
関連記事
- 「変身するスーツ」に「着る網戸」 ワークマンが春夏製品をWebで初公開
ワークマンは3月10日より、2021年の春夏新製品のラインアップをオンラインで公開した。 - コロナ禍で注目、水道いらずの手洗い機「WOSH」 排水量はわずか1%
東京銀座の歩行者天国に、白いドラム缶型のスタンドが並んだ。水道につながなくても使える水循環型の手洗い機「WOSH」だ。 - 開店1カ月目で黒字達成 「24時間無人」の古着店 店員不在でも支持されるワケ
東京都中野区にちょっと変わった古着店がある。24時間営業で店員がいない店、その名も「ムジンノフクヤ」 - 月額280円で駅の傘「使い放題」なのに返却率は99% 設置場所が増えている「アイカサ」の正体
日本で年間に消費される傘のうち約6割にあたる約8000万本がビニール傘だとも言われている。気軽に購入できる分、紛失したり壊れたりしても、特に気にしない人も多いのではないか。そこに商機を見いだした企業が注目を集めている。Nature Innovation Group(東京都渋谷区)が運営する、傘のシェアリングサービス「アイカサ」だ。 - ユニクロ・ワークマン参入で危機 AOKIの“4800円スーツ”は起死回生の一手となるか
リモートワークの普及とともに「常時オフィス出勤」というこれまでの常識が通じない現在、ビジネススーツ業界にも新しい潮流がうまれて来ている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.