月間聴取者が1年間で4倍 ボイスメディアVoicyが「音声」にこだわる理由(1/3 ページ)
コロナ禍で在宅時間が増えたこともあり、音声コンテンツ市場は盛り上がりを見せている。そんな中、ユーザー数を増やしているのが「Voicy(ボイシー)」だ。
コロナ禍で在宅時間が増えたこともあり、音声コンテンツ市場は盛り上がりを見せている。そんな中、ユーザー数を増やしているのが「Voicy(ボイシー)」だ。
2016年にサービスを開始したVoicy。著名なビジネスパーソンや芸能人などによる「声のブログ」、テレビや新聞など4大マスメディアの記事を扱う「メディアチャンネル」、企業が発信する「社内報」など、500以上のチャンネルを展開している。
20〜40代の若い世代を中心に人気を集め、月間の聴取者数は20年末までに前年比で4倍に増加。利用者は100万人を超え、21年以降も月次60%で成長している。
運営するVoicy(東京都渋谷区)のCEO、緒方憲太郎氏は「画面を見ないで情報を得られる、スマホの次の時代をつくりたい」とサービス立ち上げの経緯を話す。
「人は『しゃべる』という行為を避けることはない。飲み会でもどこでも、その人らしさは声で分かることが多い。個人の信頼度も声の方が伝わりやすいため、音声を重要視する時代が来ると考えていた」(緒方氏)
その一方で緒方氏は、音声フォーマットの進化の遅さに疑問を感じていたという。「動画やテキストは、テレビからYouTubeに変わったり、本からブログ・Twitterになったりと変化している。しかし、音声メディアだけは、ずっとラジオという状態が続いていた。だからこそ開拓したら価値があるはずだと考えていた」
Voicyは良質な音声コンテンツを集めたプラットフォームを目指しているという。そのためには情報を発信する「パーソナリティー」が必要だが、同社では審査制をとっていて、誰でも発信できる訳ではない。どのような基準でパーソナリティーを選んでいるのだろうか。
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