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マネフォ、金融機関向けFintechプラットフォーム開発 横浜銀行に提供(2/2 ページ)
マネーフォワードは3月22日、資産データや決済データを取得、蓄積、分析を可能にするプラットフォーム「マネーフォワードFintechプラットフォーム」を開発、金融機関向けに提供すると発表した。第一弾として、横浜銀行に提供する。
横浜銀行が「はまぎんビジネスコネクト」に導入
横浜銀行は、2020年1月に顧客企業向けに提供を始めたポータルサービス「はまぎんビジネスコネクト」に本プラットフォームを導入する。まずは、はまぎんビジネスコネクト上で、保存期間の長いデジタル通帳を実現。今後、自社の持つデータ分析基盤と組み合わせて、トランザクションレンディングなどへ活用していく。
マネーフォワードFintechプラットフォームは、昨今金融機関でも採用が進むアマゾンのAWS上に構築した。横浜銀行のはまぎんビジネスコネクトはNTTデータのクラウドサービスで稼働しており、データのやりとりの際にはAWS上に一部のデータを移す。これにより、AWSの中でインターネットを介さずにデータをやり取りする「AWS PrivateLink」を活用して、セキュアに収集したデータをやり取りする。
【訂正:3月23日17時10分 初出で、はまぎんビジネスコネクトが稼働するクラウドが誤っておりました。正しくはNTTデータのクラウドサービス上で稼働しています。お詫びし、訂正いたします。】
アマゾンウェブサービスジャパンの鶴田規久執行役員(金融事業統括本部統括本部長)は、「マネーフォワードが提供する本プラットフォームを、共同で他の地銀や金融機関へ営業することも考えられる」とし、AWS上での金融システム拡大に向けて、マネーフォワードFintechプラットフォームの付加価値を評価した。
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