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コロナ禍でもボーナス支給 “伊豆の名店”に押し上げた「おか田」2代目店主の手腕「年に2回の小言の時間」(3/5 ページ)

静岡県南伊豆町にある飲食店「伊豆の味 おか田」。1985年創業の郷土割烹料理屋で、近海で取れたキンメダイを出す店として多くの観光客を受け入れている。2代目店主の岡田正司さんはお土産品の商品開発なども手掛け、時流の変化に果敢に対応しようとしている。どのようにして「おか田」を地元の名店に押し上げ、コロナ禍を乗り切っているのか。岡田さんが取材に応じ、その経営手法について語った。

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家族的経営のマネジメントの要点

――マネジメントについてもお聞きしたいと思います。おか田では従業員はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。

 大体15人前後います。繁忙期だとアルバイトも入れて最大で20人になる時もあります。このうちの半分が親戚で、僕の両親や姉と妻もいます。息子がいる日もありますね。この他も全員地元の人達です。仕事というよりも、家内工業の感じが強いですね。


金目鯛の煮付け

――半分身内だと、マネジメントの面では逆にやりづらいところはないですか。

 創業者は両親なんですが、あまり口は出さないでくれています。聞けば教えてはくれますけれども。みんながみんな、それぞれのプロフェッショナルだと思って僕は任せています。


タカアシガニの茶碗蒸し

――親族以外の従業員はどのような感じで働いているのでしょうか。

 5年以上にわたって働いてくださっている方がほとんどですね。中でも板前さんは20年ぐらいいます。長く一緒に働いてくれる方が多くとても感謝しています。一方で、新しい風も欲しいなと思うところもありますけどね。

 ただ、アルバイトなど新しい人も来てくださるのですが、家族的経営の雰囲気が強いので、合わない人はすぐに辞めていきます。一方で、合う人にとっては会う部分もあり、楽しく仕事をしてくださっています。例えば客席の業務だと、どこかを拭いている「フリ」をして休むとかそういうこともできると思うんですけど、皆さんそういうずるさがないんです。感謝感謝ですね。

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