ニュース
アステリア、ステーブルコイン「JPYC」を発行する日本暗号資産市場と資本業務提携
アステリアはステーブルコイン「JPYCoin(JPYC)」を発行する日本暗号資産市場と資本業務提携したと発表した。データベースやクラウドなどのデータ連携を行うアステリアの主力製品「ASTERIA Warp」用に、JPYCを接続できるアダプターを開発する。また今後、JPYCの利用促進を図っていくという。
アステリア(東京都品川区)は4月6日に、ステーブルコイン「JPYCoin(JPYC)」を発行する日本暗号資産市場(東京都港区)と資本業務提携したと発表した。データベースやクラウドなどのデータ連携を行うアステリアの主力製品「ASTERIA Warp」用に、JPYCを接続できるアダプターを開発する。また今後、JPYCの利用促進を図っていくという。
JPYCは日本円に連動した価値を持つ仮想通貨。いわゆるステーブルコインにあたる。日本暗号資産市場は1月末に、1億円分のJPYCを発行し、一般に販売を開始した。現在、ビットコイン、イーサリアムのほか日本円で購入でき、アマゾンでの買い物に利用できる。また、分散型取引所「ユニスワップ」での取引も可能。
アステリアは2019年2月に米国に設立した投資専門子会社「Asteria Vision Fund」を通じて出資を行う。データ、デバイス、非中央集権、デザインといった投資領域に注力しており、「非中央集権」に合致していることから今回の出資を決めた。出資比率は約3%。
ステーブルコイン以外にも、日本暗号資産市場は昨今注目されるNFTに関する技術も保有しており、アステリアはNFTを活用したデジタルデータの健全な価値管理に向けた活動も共同で推進するという。
関連記事
- 一般向け日本円ステーブルコイン、JPYCoin(JPYC)がリリース 1億円分発行
日本暗号資産市場(東京都港区)は1月27日、日本円に価値が連動したいわゆるステーブルコイン「JPYCoin(JPYC)」を1億円分発行し、一般に販売を開始した。 - ディーカレット、電子マネー扱いのステーブルコイン「プログラマブルマネー」 KDDIと実証実験
円建てのステーブルコインの開発を進めてきたディーカレットが、価格が円と連動したデジタル通貨の実証実験をKDDIと実施する。いわゆるステーブルコインは、現在の国内の法律では仮想通貨には当たらず、どんな取り扱いになるのか不透明な状態だ。ディーカレットは、今回資金移動型の電子マネーという扱いを取り、発行を可能にする。名称は「プログラマブルマネー」とした。 - STOと併せて注目のステーブルコイン Fintech協会 落合氏、神田氏インタビュー
既存通貨に連動(ペッグ)などして、価格安定を目指すステーブルコインに注目が集まっている。どんな特徴を持ち、金融サービスにどんな影響を与えるのか。 - GMOが日本円ステーブルコインの実証実験開始
GMOインターネットは12月23日、日本円と連動したステーブルコイン「GMO Japanese YEN(GYEN)」の実証実験を開始すると発表した。2020年上期の提供に向けて準備を進めており、今回はその土台となるブロックチェーンについて実験する。 - ディーカレットの「日本円」版リブラ計画 狙いを時田社長に聞く
価格変動が大きく決済に利用できないといわれる仮想通貨に対し、法定通貨を裏付けとして持つことで価格を安定させるステーブルコイン。Libraをはじめ、その可能性が注目されている。国内でも、円建てのステーブルコインを計画している、仮想通貨取引所のディーカレット。同社の時田一広社長に、その狙いを聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.