アイリスオーヤマ、小型ファン付き「クールウェア」の種類を増やし発売 猛暑で市場規模拡大
アイリスオーヤマは、小型ファン付き「クールウェア」のラインアップを拡充し、新たに全4シリーズを発売した。全国のホームセンターやインターネットサイトを中心に販売する。
アイリスオーヤマは、小型ファン付き「クールウェア」のラインアップを拡充し、新たに全4シリーズを4月12日に発売した。全国のホームセンターやインターネットサイトを中心に販売する。
ファン付きウェアは近年の猛暑対策として、作業現場を中心にスポーツやレジャー、園芸などの新たな分野での利用が増え、市場規模が急拡大している。
腰の位置で取り込んだ空気が首筋から襟元に抜けるため、新型コロナウイルス感染対策のためにマスクを着用していても快適に過ごせるようにした。また、サーキュレーターの設計技術を応用して開発した小型ファンを搭載したことで、静音かつ安定した稼働が可能となり、屋外作業従事者を中心に利用されている。
アイリスオーヤマは2020年もファン付きウェア「クールウェア」を発売した。今回のラインアップ拡充は、より多様な利用シーンと幅広い年代の利用者を想定し、普段使いで着用しやすいデザインや機能性を追求した。長袖とベストタイプに加え、半袖やフード付きタイプを増やした。取り込んだ空気が半袖の脇部分や頭部を通って抜けるため、猛暑下でマスクを着用した作業に対応している。
追加したラインアップのうち「クールウェアCASUALセット」は2色を用意し、性別や年齢を問わず着用できるようにした。フードの有無を選択でき、軽くて丈夫なリップストップ生地を使用することで破れ・ほつれに強くした。「クールウェアOUTDOORセット」は、撥水加工を施し、裾の絞りを変えることで取り込む空気の流れを調整する。
「クールウェアSPORTSセット」は軽量で丈夫な仕様とし、屋外スポーツ時の着用に対応した。ハイネック構造で、取り込んだ空気が首回り全体を通過して抜ける。長袖と半袖を選べる「クールウェアWORKセット」も販売予定だ。
コロナウイルスの感染予防対策でのマスク着用により、20年は熱中症への注意喚起が強くなされた。6月時点で、熱中症の救急搬送がいつもの年に比べ3倍も多くなった。政府は人気のないところでは適宜マスクを外して熱中症対策をするよう呼びかけていたものの、場面によっては難しい場合もある。コロナ禍が続く中、クールウェアの市場拡大は広がる可能性がある。
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