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「鬼滅」の大ヒットに恵まれた東宝が決算を発表 通期の結果は?:コロナの影響大(3/3 ページ)
東宝が通期の連結決算を発表した。『鬼滅の刃』の大ヒットに恵まれたが、業績はどうだったのか?
不動産事業は善戦
不動産部門はどうか。まず、不動産賃貸事業では、コロナの影響で商業施設が時短営業や臨時休館を実施したため、賃料を免除したり、保有する物件の入居テナントに対して賃料減額の措置を講じたりした。そのため、通期では減収減益となった。不動産保守・管理事業では、商業施設の経済活動が再開したことで、受注回復の動きがみられた。しかし、第1四半期の臨時休業の影響が残り、こちらも通期では減収減益となった。こうした結果、不動産事業全体では、営業収入が651億円(3.8%減)、営業利益が171億円(8.6%減)となった。大きく苦戦した映画事業や演劇事業と比べ、減少幅は少なかった。
東宝は22年2月期の連結決算において、営業収入を2140億円(11.5%増)、営業利益を320億円(42.6%増)、経常利益を335億円(38.5%増)、純利益を205億円(39.6%増)とそれぞれ見込む。ただ、20年2月期の営業収入が2627億円、純利益が366億円だったことを踏まえると、本格的な“復活”には時間がかかりそうだ。
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