無印良品が日本酒を発売 地域資源の活用で水田維持に貢献:新潟県松代地区の米を使用
無印良品を展開する良品計画は4月28日、飯用米で造った日本酒を数量限定で発売すると発表した。
無印良品を展開する良品計画は4月28日、飯用米で造った日本酒を数量限定で発売すると発表した。新潟県十日町市の松代地区で生産された米で醸造した日本酒で、同社が取り組む地域資源活用プロジェクトの一環としている。
同社は、2016年に千葉県鴨川市で生産した飯用米を使った日本酒の販売を開始。地域資源を活用した商品開発や地域産品の販路拡大のノウハウを応用し、松代地区の飯用米に付加価値をつけた一品として商品化した。
松代地区は「星峠の棚田」をはじめとした日本有数の棚田が広がる地域だ。しかし、急斜面にある狭い耕作地が多く、農機が入れず人の手間がかかることや、高齢化で生産者が減少したことで、水田の維持が課題となっていた。
良品計画は20年9月に十日町市と連携協定を締結。地域社会の発展と活性化の推進を目指す取り組みを進めていて、日本酒の発売もその取り組みの1つだとしている。今回販売する日本酒は、酒造用に栽培された酒造好適米ではなく、毎日の食事で食べられる飯用米(十日町産コシヒカリ)を使用。120年以上の歴史をもつ地元企業、松乃井酒造場(新潟県十日町市)が醸造した。
容量は720ミリリットル詰で、価格は1800円。4月29日に「無印良品 銀座」「無印良品 東京有明」「無印良品 みんなみの里」「無印良品 新百合丘オーパ」「無印良品 直江津」「無印良品 グランフロント大阪」「無印良品 難波」「無印良品 京都山科」「MUJIキャナルシティ博多」の9店舗限定で発売する。また、5月中旬からはネットストア「諸国良品」でも取り扱う。
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