コラム
想定の3倍は売れた! 「ラーメン自販機」が盛り上がりそうな、2社の動き:週末に「へえ」な話(4/4 ページ)
「ラーメン自販機」が盛り上がるかもしれない――。いまはまだまだだが、ひょっとしたらひょっとして、と感じさせられる動きがあるのだ。その動きとは……。
2021年は「ラーメン自販機元年」
家に持ち帰って食べるラーメンか、それとも、その場で食べるラーメンか。勝者はどっち?――。メディアで働く筆者は、いわゆる“職業病”のような感じでストーリーを考えてしまうが、個人的には「どちらも勝者になるかも」と思っている。「家でゆっくり食べたいなあ」ということもあれば、「外で食べたい」こともあるからだ。
では、この2つの自販機が成功するには、どういったことがキモになるのか。立地や値付けの問題はもちろん大切だが、最終的には「コンテンツ」ではないかと思っている。
ニチレイフーズが冷凍自販機から撤退する背景に、何があったのか。スタート時の1990年、コンビニの店舗数は1万7000店ほど。ご存じの通り、その後も増えていき、2020年には5万8000店を超えた。ちょっと歩けば、コンビニでお弁当やおにぎりを購入できるので、冷凍モノから離れていく人が増えた……といったことが考えられる。
このように書くと、「いまもコンビニがあるじゃないか。ラーメン自販機も苦戦するでしょ」といった指摘が入りそうだが、コンビニで販売しているラーメンよりも、おいしい味を提供すればどうなるのか。消費者の“胃袋”をつかんで、数年後に「2021年はラーメン自販機元年だったなあ」といった会話が出てくるかもしれない。
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