PR業界の“旬な事例ランキング” 「SDGs」や「錯視」を抑えて1位になったのは?(2/2 ページ)
国内外のPR事例メディア「PR EDGE」より、前月注目を集めたPR事例をランキング形式で紹介。
2位:「#広島の推しスポットを熱く応援する」「ばかたれーっ!!」広島県観光連盟が掲出したポスターについて担当者に聞いた
【クライアント:広島県観光連盟 企画:CHOCOLATE inc. 公開日:3月】
個人や団体を応援するために実施する「応援広告」というジャンルがあります。19年ごろからK-POPファンを中心に広がった手法で、企業ではなく一般人が自費やクラウドファンディングなどで屋外や駅などに広告を掲出するというものです。同企画はその「応援広告」を踏襲し、広島県内の47カ所に応援メッセージを展開しました。
1位:「Nizi Project」の広告やタイアップ商品など、大型コラボの国内事例まとめ
20年に彗星のごとく現れたガールズグループ「NiziU」。日韓合同のオーディションを勝ち抜いた上位メンバー9人によるチームで、Huluや日本テレビ系「スッキリ」が人気の火付け役になったといわれています。10代、20代を中心に幅広い層に認知され人気となった「NiziU」は広告業界でも大きな活躍をしました。その内容をまとめた記事が3月の1位でした。
21年春ドラマに要注目
21年4月、PRパーソンを主人公としたテレビドラマ2本がスタートしました。1本目は川口春奈さん主演のTBS「着飾る恋には理由があって」。主人公はインターネット通信販売で若者から支持を集めるインテリアメーカー「el Arco Iris」のPRパーソンです。2本目は、松坂桃李さん主演のNHK「今ここにある危機とぼくの好感度について」。大学の広報マンに転職するも、そこで次々に不祥事に巻き込まれるという内容です。前者はSNSを中心としたPRを、後者はいわゆる「危機管理広報」と呼ばれるPRをメインに扱うようです。
過去にも13年放送の「空飛ぶ広報室」をはじめ、PRを主題とした映像コンテンツはありましたが、ほぼ同時期に、しかもいずれもPRパーソンが主役なことは同業界においては、かなりうれしいこと。医療ドラマのようにその仕事自体がメインに描かれることは(おそらく)ないとは思いますが、これらのドラマを通してPRに興味を持ってくれる人、志してくれる人が増えることを願っています。
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