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強すぎる「スシロー」 コロナ禍なのに6カ月で24店舗オープンという“大躍進”:好調の要因は?(3/3 ページ)
コロナ禍で多くの外食チェーンが苦戦している。しかし、スシローの運営会社の業績は絶好調だ。どのような施策が支持されているのか。
「480円皿」や「980円皿」が好調
既存店の成長を支えた要因は他にもある。
まず、「Go To 超スシロー PROJECT」などのキャンペーンが好調だった。また、「480円皿」や「980円皿」の売り上げ比率が上昇。20年上半期は高額皿の売り上げ比率は1.4%だったが、21年上半期は3.2%となった。
980円皿は以前から販売しているが、480円皿は上半期から本格的に導入し始めた。具体的には、しゃり4貫に穴子を丸ごと1本乗せた「穴子一本勝負」や、「とろ鉄火の高菜巻」などを投入。店内放送を積極的に活用して販促することで、雰囲気を盛り上げ、売り上げを伸ばした。この方法は、飛沫を飛ばさないというメリットもある。
海外事業では、タイへの新規出店を果たした。大型ショッピングモールにスシローの店舗としては最大の350席を備えた1号店を3月にオープン。初日には1012人が来店し、250万円の売り上げを記録した。コロナの影響で海外の出店ペースは鈍っているが、下半期で巻き返しを図る。
国内では、多くの店舗が時短営業を強いられている。しかし、4月における既存店売上高は前年同月比179.6%だった。コロナの影響を受けていない2年前の4月と比べても99.9%という水準だ。スシローはどこまで成長していくのか。
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