約4人に1人が経験する「5月病」 新入社員の明暗を分ける、上司の対応とは?:新卒1万7000人が殺到する会社の心得(1/3 ページ)
この時期に増える5月病の対策とともに、新入社員のモチベーションの変化に気付く方法、上司の対応方法をお伝えします。
4月に入社をしてきた新社会人。次第に新しい環境に慣れ、初期の緊張状態が緩んでくることで、「集中力が続かない」「やる気が出ない」「倦怠感がある」といった症状、いわゆる5月病の問題が出てきます。コロナ禍の2年目となり、人事側はリモートワークでの新入社員の受け入れにも慣れたかもしれません。
しかし、自宅で慣れない仕事を進める新入社員は、リモートワーク導入以前よりも、自分が何のためにその会社で働くのかを見失いやすくなりました。さらに、上司側も表情や動きを逐一確認できず、新入社員のモチベーションの変化に気付くことは難しくなりました。本記事では、この時期に増える5月病の対策とともに、新入社員のモチベーションの変化に気付く方法、上司の対応方法をお伝えします。
筆者:近藤悦康(株式会社Legaseed代表)
“日本一学生を集める”新卒採用のプロ。大学院に進学と同時に、人材教育会社に入社。営業部に配属される中、新しい新卒採用人事の仕組みを作り出し、1年間で2万人以上が応募する企業に発展させた。その後独立し、人材採用と人材育成のコンサルタントを経て、2013年11月、株式会社Legaseedを設立。人材採用コンサルティング、 社員教育・組織活性コンサルティング、学生向けキャリア教育事業などを手掛ける。創業7年で応募者1万7000人企業に成長した。
同社のユニークな人材採用コンサルティングの手法と採用活動が話題となり、テレビや雑誌をはじめ多数のメディアに採用の様子が取り上げられ、注目の経営者となる。昨年の「楽天みん就」による、2021年卒学生のインターンシップ人気企業ランキングにて、大手企業を抑え10位にランクイン。
主な著書に「はたらくを、しあわせに」「伸びてる会社がやっている「新卒」を「即戦力化」する方法」(共に、クロスメディア・パブリッシング)、「一瞬で社員の心に火をつける シンプルな手帳」(日本経済新聞出版)などがある。
なぜ5月病になってしまうのか?
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