虚偽報告が増えた? テレワーク中のタスク管理「難しくなった」が5割:チーム内でリマインドしづらく
テレワークにより、チーム内のタスク管理が難しくなったと感じているビジネスマンが約5割──アジャイルウェア(大阪市中央区)が実施した「タスク管理に関する調査」で、このような結果が判明した。
テレワークにより、チーム内のタスク管理が難しくなったと感じているビジネスマンが約5割──プロジェクト管理ツールを提供するアジャイルウェア(大阪市中央区)が実施した調査で、このような結果が判明した。
テレワークで「気軽にリマインドできない」
テレワークになったことで、部署・チーム内でのタスク管理は「難しくなった」が48.3%と、半数近くを占めた。「変わらない」は35.9%、「簡単になった」が15.8%だった。
「難しくなった」と回答した人からは、「メールなどでいちいち確認しなければならず、時間がかかる」「声かけで気軽にリマインドすることができない」「自分の仕事量やスケジュールが見えづらく、理解してもらえてるか不安」「虚偽報告が増えた」などの声が上がっていた。
チーム内のタスク共有 2割は「していない」
部署・チーム内で個々のタスクを共有しているかについては、「全て共有している」が32.1%、「一部共有している」が49.8%、「個別管理で共有していない」が18.2%という結果になった。
タスクを共有していないことで困っていることは、「他の人へのリマインドがしにくい」が41.5%で最も多く、「メンバーの繁忙状況が分からない」が38.0%、「自分も関わる仕事の進捗が見えない」が28.2%と続いた。
9割以上が自身のタスク管理方法に「改善の余地あり」
タスク管理が得意か尋ねたところ、「とても得意」は18.7%、「やや得意」は56.9%と、7割以上のビジネスマンがタスク管理は得意だと思っていた。
その一方で、自身のタスク管理方法に「とても改善の余地がある」(44.5%)と「やや改善の余地がある」(50.7%)人は合わせて9割超に上った。具体的な改善策については、「ツールを用いてデジタル化する」「期日の細分化と、他の人も交えたスケジュールの作成など」「タスク管理していても他拠点のメンバーとの共有化が進まない」などの声が寄せられた。
調査は、同社が4月27〜28日、インターネットで実施した。テレワークをしている20〜40代のビジネスマンから209件の回答を得た。
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