エステー、ガラス容器の「消臭力」発売 返却・再利用でプラごみゼロを目指す:環境に配慮
エステーが、ガラス製の容器を採用した消臭芳香剤の「消臭力 クリアビーズ イオン消臭プラス」を発売する。使い捨てされていた一般消費財容器などを耐久性の高いものに替え、再利用(リユース)する取り組みの一環
エステーは5月19日、ガラス製の容器を採用した消臭芳香剤の「消臭力 クリアビーズ イオン消臭プラス」を発売すると発表した。使い捨てされていた容器を耐久性の高いものに替え、再利用(リユース)する取り組み「Loop(ループ)」に対応した製品として訴求する。
Loopとは、容器ボトルなどを再利用可能なものに置き換え、使い捨てプラスチックの削減を目指す取り組みのこと。2019年1月に、世界経済フォーラムダボス会議で発表されて以降、米、仏、英など世界4カ国で展開している。
日本ではLoop Japan(横浜市)が活動を行っていて、エステーのほか、味の素、キリンビールなど25社がブランドパートナーとして参加。また、小売店パートナーとして流通大手のイオンが賛同し、5月25日から参画メーカー6社、計13品目の販売を開始する。
エステーがこれまで販売している「消臭力 クリアビーズ イオン消臭プラス」は、プラスチック本体容器を採用していた。「つめかえ」用を利用することで、容器のプラスチックごみを削減できる仕様としているが、新たに発売する商品では洗って繰り返し使える透明のガラス製容器を採用した。
使用後はイオン店頭に設置した返却ボックスで回収し、Loop Japanで検品・洗浄などを行う。その後、メーカーで再利用するため「つめかえ」のプラスチックごみも出さないビジネスモデルとしている。
エステーによると、ビーズタイプの消臭芳香剤市場は年々拡大傾向にあり、17年の約44億円から20年には約55億円に拡大。コロナ禍で在宅時間が増えているほか、住環境の変化などで清潔・衛生といった意識が高まり、機能性を向上させた商品が受け入れられるようになってきたという。
同商品は、5月25日から関東近郊の主なイオン店舗やイオンネットスーパーなどで展開する。容量は280g入りで、実勢価格は800円前後(税別)。初年度販売目標は5万個と設定する。
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