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SBIソーシャルレンディング廃業へ
SBIホールディングス(HD)は5月24日、子会社のSBIソーシャルレンディングの廃業とソーシャルレンディング事業からの撤退を決定した。貸付先企業が資金を不正流用したことに対し、本来は金商法上、資金使途の確認義務などを負っているが、それが果たされていなかった。
SBIホールディングス(HD)は5月24日、子会社のSBIソーシャルレンディングの廃業とソーシャルレンディング事業からの撤退を決定した。貸付先企業が資金を不正流用したことに対し、本来は金商法上、資金使途の確認義務などを負っているが、それが果たされていなかった。
2月にこの事態が発覚し、第三者委員会による調査を開始。3月からすべての案件で新規の貸し付けを停止、4月には、投資家に対し全額をSBIソーシャルレンディング側が補填することを発表した。その後、4月28日には第三者委員会の報告がまとまったが、金融庁はSBIソーシャルレンディングに対して業務停止命令を出す方針を固めたと各社が報道、これらを受けてSBI HDは撤退を決めた。
今後、新規ファンドおよび新規投資家の登録を全面的に停止。既存ファンドの管理回収を行っていく。
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