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元電通マンが島根で農業を志す理由 「実質リストラ」炎上の業務委託、当事者の“今”:「八方ふさがりからの脱出」(3/3 ページ)
電通を退職した社員が、業務委託契約を結ぶ──このプロジェクトに対し、ネット上で「体の良いリストラではないか」との批判が巻き起こったのが1月のこと。それから約5カ月が経過し、実際に退職したは今、何を思うのか。5人に話を聞いた。
実際に、NH代表の野澤友宏氏にも「早期退職の1バリエーションなのでは」との意見が多く届いていたという。しかし、野澤氏はあくまでも「人生100年時代、個人が社会に対して発揮する価値を最大化するための『ライフシフトプラットフォーム』だ」と否定する。
NHは、早期退職には一般的に3つの不安があると分析する。(1)収入面での不安、(2)社員同士のつながりが薄れてしまう関係性の面での不安、(3)新しい仕事が見つかるか分からないという仕事面での不安だ。
こうした不安に対しNHは、(1)収入面では一定の業務委託を続けることで安定的な収入を確保。(2)関係性の面での不安はコミュニティーを組成することで解消し、(3)新たな収入源を開拓できるよう、メンバーの専門知識をセミナー化するサポートなどを行うとしている。また、新たに「学び直しの場」としてセミナーや勉強会を行う「ライフシフトアカデミー」の創設するなどしている。
今後は、これまで電通グループでカバーできていなかった、地方・中小企業やスタートアップのニーズにも応えていく方針。当面はプロジェクトへの新規参加者は応募せず、何年か運用したのち成果を見て再度検討するという。
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