コラム
低迷が長く続いていたのに、なぜ車いすに乗った「バービー」が売れているのか:前年比16%増(5/5 ページ)
米マテル社のバービー人形が売れていることをご存じだろうか。90年代半ばをピークに、その後は売り上げが低迷していたにもかかわらず、なぜこのタイミングで“復活”したのか。背景には同社の戦略があって……。
女子を勇気づけてきた
長い間低迷してきたバービーだが、その存在は単なる人形にとどまらず、昔から変わらず女子を勇気づけてきた。女性の社会進出が少なかった60年代に、バービーはビジネスウーマンや宇宙飛行士として登場し、70年代にはわずか10%以下しか存在しなかった女性外科医にもなった。
バービー自らが手本となって、どんな女子でも「なりたい自分になれる」可能性があることを勇気づけ、インスピレーションを発信し続けているのだ。そういった忘れられていた事実が、今また違ったカタチで見直されているようだ。
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