ワタミ、ワクチン2回接種で生ビール1杯無料キャンペーン 規制解除後に実施店舗を徐々に拡大:政府の方針には従う
緊急事態宣言が延長される見込みとなった。ワタミは対象地域における居酒屋の休業を延長する。一方、ワクチンを接種した人を対象に生ビールを無料にするキャンペーンを実施する。
ワタミは5月28日、緊急事態宣言が延長される見込みになったことを受け、対象地域における店舗の臨時休業を延長すると発表した。
現在、居酒屋141店舗が休業しているが、6月20日まで休業を継続する。同社の渡邉美樹会長は、緊急事態宣言が延長されることについて、「正直、厳しいというのが本音だ。なぜ、外食産業がターゲットとされているのか理解できない。しかし、政府の要請には全面的に従う」とコメントした。
また、同社は6月1日からグループ全店で、コロナワクチンを2回接種した人を対象に、生ビールを1杯無料で提供するキャンペーンを開始する。現在、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象地域にある店舗はキャンペーンに参加しない。規制解除後、順次、感染防止策を十分に行ったうえでキャンペーンを実施するとしている。
キャンペーンの名称は「ワクチン2回接種で1杯無料キャンペーン!」で、対象期間は6月1日〜11月30日。対象店舗は、「ミライザカ」「鳥メロ」「炭旬」「銀政」「しろくまストア」「焼肉の和民」「かみむら牧場」「TEXMEX FACTORY」「WANG'SGARDEN」「にくスタ」「もつりき」「TGI フライデーズ」の全327店舗。各店舗において、厚生労働省が正式承認したワクチンを接種したことが証明できるものを提示することを条件とした。
なお、ワタミは、厚労省がワクチン接種当日は過度の飲酒などは控えるように注意喚起していることを踏まえ、2回目のワクチン接種後、一定期間を経てキャンペーンを利用するよう呼び掛ける。このキャンペーンを開催する狙いについて渡邉会長は「単なる販促活動ではない。経済を回復させ、日本を元気にしたい」と語った。
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