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コロナ禍で「銀のさら」絶好調 創業社長が語る“稼ぐ”仕組みとライバルが淘汰された背景:長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/5 ページ)
宅配寿司「銀のさら」が好調だ。創業社長は「ウーバーは脅威ではない」「宅配寿司が宅配ピザより難しい」と熱弁する。どういうことかというと……。
自動運転が普及すれば高収益体質に
銀のさらは、来客時やお祝い事を想定したアッパーミドルのブランドで、顧客は40〜50代が中心だ。それに対して、15年から「すし上等!」という、20〜30代に向けた日常使いができる第2ブランドを立ち上げた。
04年からは宅配釜めしの「釜寅」も展開している。3ブランドの複合店舗は110店程度ある。配送するバイクは共通で、注文するサイトや電話番号が異なっている。
つまり、銀のさらだけでなく、すし上等!や釜寅も同時に運営しているわけだ。しかも、自前の配達網のみならず、出前館なども使っている。同じ拠点で複数の業態を運営して、デリバリーのルートが幾つかある、ゴーストレストランのスタイルに近づいてきている。
デリバリー専門のファインダインも経営し、アフターコロナへの準備は万全に見受けられる同社。しかし、江見社長は自動運転が一般化するであろう、十年後を楽しみにしている。配送に掛かる人件費が大幅に削減され、高収益体質に脱皮できるからだ。
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。
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