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観光客頼みのビジネスモデルはどうなる? 沖縄「国際通り」の動き:コロナで撤退が続く(3/3 ページ)
新型コロナウイルスの感染拡大で人通りが減り、閉店や休業が相次ぐ那覇市の国際通りで、新規出店の動きが出ている。
思い通りの家賃で
沖縄出身の名幸仁代表、上地気夢さんの2人は、東京で立ち上げた鉄板焼き店の2号店「和琉鉄板くだか」を7月に国際通りに開店する。懐石料理と鉄板焼きを組み合わせたコースが人気を集めており、自信を持って地元の沖縄でのオープンに踏み切った。
上地さんは「店内で使う食材すべてを沖縄産にこだわりたい」と力を込める。ただ、沖縄にこだわるのはここまで。本格的な懐石料理と鉄板焼きの確かな技術と、新鮮な沖縄産食材を掛け合わせることで、新たなブランドを築けると考えている。
上地さんは「沖縄料理やステーキは、周囲にたくさんある。きちんとブランディングしなければ埋もれてしまう」と説く。客単価は1万円程度を見込み、県外からの移住者を含めた地元客のほか、コロナで海外から沖縄に旅先を振り返る富裕層もターゲットと定める。
上地さんは「コロナ前の国際通りは空き物件がまったくなかったが、思い通りの家賃で見つかってよかった。地元でも頑張りたい」と話した。
上地チーフコーディネーターは「観光客が戻る見通しがない中、観光客向けのビジネスは根拠がなく、足元がおぼつかない。まずは地元客を取り込むべきだ」と強調する。「那覇市には30万人が住んでおり、国際通りは交通の便もよい。客層を明確に絞ってサービスを展開してほしい」と述べた。
真喜屋理事長は「空き物件に新しい業態が入り、通りの表情も変わりつつある。にぎわいを取り戻すきっかけになれば」とした。
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