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東芝、「調査報告書」騒動の本質は? 事件から学ぶ2つの教訓歴史的な企業統治スキャンダルか(1/4 ページ)

東芝の調査報告書が注目されている。筆者は企業統治における「歴史的スキャンダル」になる可能性があると指摘する。事件から何を学べるのか。

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 全くもってドラマのようである。6月10日に提出された東芝の調査報告書(以下「東芝レポート」)のことだ。レポートや関連報道をみて、トランプ政権時代に世を騒がせたあの「ムラーレポート」を思い出した人もいたかもしれない。ムラーレポートでは、2016年の米大統領選挙に関し、トランプ陣営がロシアによる不法な選挙干渉を歓迎し、陣営関係者による虚偽証言などが認定され、世界に衝撃を与えた。


東芝が揺れている

 東芝レポートは120ページを超え、東芝の株主であるか、企業統治問題に高い関心のある人以外、全体を読むことはないだろう。しかし、ドラマ脚本さながらのこのレポートは、われわれ一般人も活用できる教訓を示唆している。1つ目は、なにか世間で目立つことをやる際、自分の評判はとても大切であること。2つ目が、現在のネット社会において、完全に匿名を保つことなど不可能ということだ。

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