サンリオ公式YouTuberを生んだ「YouTube作家」が指南 動画マーケの勝ち筋:日本で次にバズる動画は?(1/4 ページ)
YouTube作家という仕事を知っているだろうか?YouTubeやTikTokなどの動画コンテンツを中心にクライアントの要望に合わせて企画立案、動画撮影や制作、データ分析などを担う。データ分析を強みとするYoutube作家が、企業が動画マーケティングを始めるときに意識すべき点や次に日本でバズる動画を先取りする方法を解説する。
YouTubeにTikTok、Instagramと日々の生活の中で動画コンテンツに触れない日はない、といった人も多いのでは。動画市場が伸びている中、企業は日々動画を通してどのように消費者に自社の商品を知ってもらうか、手に取ってもらうかを模索している。
動画マーケティングを強化したい企業の影の立役者として活動するのが「こす.くま」(東京都港区)の「すのはら」さんと「たけちまるぽこ」さんだ。「YouTube作家」と名乗る2人の知られざる仕事内容や動画マーケの勝ち筋を聞いていく。
YouTube作家とはYouTubeやTikTokなどの動画コンテンツを中心にクライアントの要望に合わせて企画立案や撮影、制作、データ分析などを担う仕事だ。彼らは現在、約30チャンネルの運用サポートだけでなく、サンリオなどの企業と提携し、動画を通して消費者に企業のファンになってもらうマーケティングを行っている。
「サンリオピューロランドへの来場者数増加を目的に、YouTubeでキャラクターを使って情報発信していきたいとのことでした。そこで、”らんらんぷぅらんろう”という新キャラをYouTuberとしてデビューさせました」(すのはらさん)
らんらんぷぅらんろうはオタク気質の「らん」とダンスが好きなギャル「ぷぅ」、美のカリスマ「ろう」という、サンリオが大好きな3人組で構成されている。動画では3人がサンリオの新商品情報を紹介したり、サンリオのキャラクターにちなんだゲームなどを楽しんだりしている。5月1日にチャンネルを開設し、現在の動画投稿本数は4本。
新キャラの特徴としてオタクを選んだ理由は、彼らのデータ分析に基づく。「人気の動画や登録者数の多いチャンネルを分析したところ、YouTubeではオタクチャンネルが伸びる傾向にあることが分かりました。実際にサンリオにはオタクと言えるファンが付いています。YouTubeを通してコアファンの視点を届けることで、彼女たちからの共感はもちろん、ライトユーザーにもサンリオを楽しんでもらうきっかけになると考えました」(すのはらさん)
サンリオにはコアファンを楽しませる工夫が多くちりばめられているという。例えば、ショーで踊るキャラクターたちは、それぞれの性格や個性をダンスに盛り込んでいるようだ。コアファンでないと気付くのは難しいだろう。「知っていると面白い」情報をらんらんぷぅらんろうを通じて発信することで、サンリオの魅力をより多くの人に知ってもらい、来場者数の増加につなげる狙いがある。
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