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働く女性の57%が「2年以内の退職」を検討 :ワークライフバランスが悪化(2/2 ページ)
デロイト トーマツ グループは、働く女性を対象に実施した世界調査「Women @ Work: A global outlook」の日本版を発表した。ワークライフバランスの悪化などによって、回答者の57%が「2年以内の退職」を検討していることが分かった。
パンデミックにより、何に変化があったか
パンデミックによる変化を尋ねたところ、「仕事の業務量」(71%)や「家事に要する時間」(50%)が増した一方、「友人とのつながりが希薄化」(44%)したことや、「趣味を楽しむ時間が減少」(44%)を挙げる人が多く、このような要因がウェルビーイングの悪化につながっているとみられる。
この変化はグローバルでも同様の傾向がみられることから、同社は「日本を含む世界の経営者は働く女性を取り巻く環境変化を理解し、さらなる支援を行う必要がある」としている。
この調査は新型コロナウイルス感染拡大によって生じた職場や家庭において女性が抱える問題、必要としている支援、環境について探求し、企業が検討すべき課題を示すことを目的に2020年11月〜21年3月に実施された。
回答したのは日本、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、ドイツ、インド、南アフリカ、英国、米国の10か国で働く5000人の女性。日本版では、日本で働く女性500人の回答から示された傾向やグローバル平均との比較をまとめている。
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