2015年7月27日以前の記事
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コストコはなぜ安い? コンビニ並みの商品数に隠された秘密奥村美里「あの企業の意外なビジネスモデル」(2/3 ページ)

「魅力的な商品が安く手に入る会員制のスーパーマーケット」——。コストコといえば、皆さんはこのような印象を抱くのではないでしょうか。前回のQBハウス記事に引き続き、コストコの意外なもうけ方・それを可能にするビジネスモデルや経営戦略についてひも解いていきたいと思います。

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コンビニ並みの商品数しかないコストコ

 そんなコストコは、会員料金の分、各商品を安く販売しなければいけないわけですが、なぜ各商品を安く販売できるのでしょうか。その秘密は「販売点数を圧倒的に絞ってボリュームディスカウントを効かせている」ことにあります。


コストコの商品数はコンビニ並み

 コストコのSKU(※1)を比較すると、他スーパーマーケット企業に比較すると商品点数が3分の1にも満たなくなっています。またコンビニと比較しても、コストコ商品点数は同じくらい。取り扱いジャンルや販売数に比べて、非常に少ない商品しか取り扱っていないのです。

※1 SKUとは在庫管理分野で広く用いられる単位です。例えばアパレルなら同じデザインTシャツで色が2パターン、サイズがS/M/Lある場合は6SKUと称します。


 このように各カテゴリーごとに売れ筋商品にのみ発注を絞ることで、メーカーに対するバイイングパワーを獲得し、圧倒的低価格を実現します。

 ちなみに国内だとワークマンも同じ戦法を使っています。ワークマンも衣料品を万単位で大量発注し、ボリュームディスカウントを効かせています。

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