福井県の「住みここちランキング2021」発表 福井市、あわら市を抑えて1位になったのは?:大東建託が調査(1/2 ページ)
大東建託が「住みここちランキング2021」を発表した。県庁所在地の「福井市」は3位にランクイン。2位は温泉街のある「あわら市」だった。そんな2つを抑えて1位になったのは?
大東建託は、福井県在住の成人男女を対象とした居住満足度調査を実施した。住みここち(自治体)ランキングの1位は2020年同様「勝山市」だった。続く2位は「あわら市」、3位は「福井市」でTOP3は前年と変わらずの結果となった。
勝山市は東部には白山の山々があり、中心部には県下最大河川の九頭竜川が流れている。自然豊かで、治安のいい環境が評価され、2連続で1位を獲得している
自治体担当者は「環境の多様性から生物の種類が多く、ホタルや赤とんぼも生息しています。また、国内の恐竜化石の80%は勝山市で発見されていることでも有名です。街なかを歩くと、たくさんの恐竜のモニュメントが見られます。北陸自動車道とつながる中部縦貫自動車も整備され、利便性も向上しました。文化、スポーツ、観光から子育て支援まで幅広く政策に力を入れながら発展を続けています」と話す。
居住者からは「結婚して移住した。自然豊かで山に囲まれていて、人も優しいし、子供もスキージャムや恐竜博物館で楽しんでいる。1年を通して飽きない町」(33歳女性)や「安全・安心な地域であり、教育環境も充実している」(66歳男性)といったコメントが寄せられた。
2位のあわら市は、県の北端に位置する。名湯百選に選出された「あわら温泉」がある街だ。JR北陸本線、国道8号、北陸自動車道が南北に縦断しており、福井市や金沢市をはじめ、周辺市町へのアクセスが良好。
自治体担当者によると、「田園風景の中に広がるあわら温泉は、県内随一の温泉で旅館ごとに異なる泉質や効能があります。74本の源泉が特徴です。24年には北陸新幹線芦原温泉駅も開業予定で、今後さらにアクセスの良い街になることが期待できます」という。
居住者からは、「子育て世代には、とても優しい。こども園では、現在の3歳から無償化が始まる。以前から年長は無償化になっていた。医療費も立て替えせずに補償してもらえるし、ありがたい」(36歳女性)といった回答があった。
3位は県庁所在地にあたる福井市。JR福井駅を中心に商業・行政機能などの中核機能が集積している街。市の中心部から少し離れると閑静な住宅街や学校、美術館などが集まっており、文教地区となっている。
居住者からは「地方の人は子どもたちのことを気にかけて良くしてくれる。都会のような殺伐さがなく、子どもをのびのび育てられる。そこそこライフラインは整っていて、田舎すぎず都会すぎず、程よく生活がしやすい」(31歳女性)などの声が寄せられた。
TOP3の共通項としては、育児のしやすさ、近隣で生活が完結する便利さが挙げられるだろう。学校やスーパーなどの生活インフラが整っていることに加え、少し足を延ばせば、豊かな自然や温泉でリフレッシュすることができる点が魅力といえそうだ。
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