富裕層向け老人ホームが西麻布に 食事は帝国ホテルが提供:都心初の地上36階建て(1/2 ページ)
高級老人ホームが2024年秋に開業予定だ。ラウンジやライブラリー、スパ、フィットネスなどの施設は当たり前。プライベートガーデンやお茶や軽食が楽しめるティーパビリオン配置まで計画しているという。食事は帝国ホテルと連携する。今後も盛り上がりが期待されるシニア市場に乗り出す富裕層向け老人ホームの気になる内装や設備とは。
三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)は東京都港区に富裕層向けの老人ホーム「(仮称)パークウェルステイト西麻布計画」を5月31日に着工した。三井不動産レジデンシャルウェルネスが運営し、2024年秋の開業を予定している。
三井不動産グループが培ってきた住宅・ホテル・商業施設などの開発・運営ノウハウや富裕層向けマンションを供給してきた実績を生かし、都心初となるプロジェクトを推進していく。
港区西麻布4丁目に位置し、地上36階、総居室数は421室の大規模シニアレジデンスとなっている。六本木通りに面して常緑樹を多く植栽するなど周辺環境にも配慮した。
共用空間には、ロビーやラウンジ、ライブラリーなどを設けた。居室空間は車いすの回転スペースを確保するとともに、生活リズムセンサーやカードキーによる在不在管理システムを整備。
同社の事業ノウハウが生きているのは室内だけではない。入居者が散策できる約2200平方メートルのプライベートガーデンを計画しており、ガーデンの中では自然に触れられる「ティーパビリオン」も配置した。中ではお茶や軽食も提供する。
建物内のさまざまな場所から中庭の緑を感じられる設計を意識。自然の要素をデザインに取りいれることで、人々の健康や幸福、快適性に貢献する「バイオフィリックデザイン」という考えに基づいている。
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