ITツール比較サイトを運営するSheepDog(東京都品川区)が「現状の給与への満足度に関するアンケート」を実施した。その結果、正社員の約84%が今の給与に「不満」を感じていることが分かった。
国税庁が発表した2019年の「民間給与実態統計調査結果」によると、日本のビジネスパーソンの平均給与額は436万4000円だった。19年に一度減少したものの、12年からは年々上昇傾向。そんな中でも不満を抱えている人が多いようだ。
月々の給与に満足しているか、不満な場合どの程度の給与上昇を希望するか尋ねたところ「月々の給与に不満で今よりも5万円程度の上昇を希望する」と回答した人が29.25%で最多となった。全体の77%が3万円以上の給与アップを希望していることを考えると、正社員の多くが現状の給与に満足していない実態を示している。
10万円以上の増加を望む割合は、全体で23.5%だった。年代別にみると、最も多いのは50代で35%。次いで30代が23%、40代が19%となった。
Sheep Dogは、50代は既婚率も高く子供の教育費や生活費など他の年代と比較して出費がかさむ。また、若手社員よりも昇給の機会も減るケースが多いことが、現状の給与に不満を持つ割合を押し上げたと推測する。
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