「外食に人を誘いにくい」 コロナ禍で“一人外食”が増加:利用が多い業態は
ホットペッパー外食総研が一人外食の実態調査を発表した。コロナ禍で一人外食が増加傾向にあるという。
リクルートライフスタイル(東京都千代田区)の調査機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は6月2日、一人外食の実態についての調査結果を発表した。
調査によると、2020年4月から21年3月の1年間にコロナ禍の影響で「一人外食」をした人が約10%増えたことが分かった。増加理由は「外食に人を誘いにくいから」が43.6%で最多、次いで「外食に誘われる機会が減ったから」が31.6%、「自分が感染することが不安だから」が30.0%とコロナ禍による影響が大きいことを示している。
実際にこの1年間で一人外食を経験した人の割合は45.9%。最多は30代男性の60.1%、最少は60代女性で24.7%だった。全年代において女性よりも男性のほうが一人外食をする傾向が強く、男女間での差は平均1.62倍で最も差が開いたのは60代の1.9倍だった。
一人外食で利用が多い業態を聞いたところ、最多は「ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザなどの専業店」が54.9%。次いで「ファストフード」(50.8%)、「牛丼、カレーなど、一品もの専売業態」(46.2%)と続いた。男女別にみると、男性は牛丼やカレーなどの一品もの専業業態や中華料理店、立ち食い店などの利用が多い一方、女性はファストフードや喫茶店・カフェを利用する傾向がみられた。店の業態によって利用顧客の男女差が目立つ結果になった。
6月20日まで緊急事態宣言の延長が確定し、人との接触を減らすことが叫ばれるなか、今後も一人外食の傾向は高まっていくことが予想される。
調査は4月1日から12日までの期間、首都圏、関西圏、東海圏在住の20〜69歳の男女1万89人を対象に実施。
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