ローソン、ニーズの変化に合わせ店舗改装を推進 冷凍食品の拡充や厨房設備を新設:492店舗で先行実施
ローソンは6月22日、全国492店舗で先行して店舗改装を実施すると発表した。顧客ニーズにあわせ、冷凍食品売り場の拡大や厨房設備の新設などを進める。
ローソンは6月22日、顧客ニーズにあわせ、順次店舗改装を進めていくと発表した。先行して全国492店舗で実施する。コロナ禍によるライフスタイルの変化で需要が高まる冷凍食品売り場の拡大や、厨房設備の新設などを進める。
ローソンでは、コロナ禍で大きく変化した社会やお客の価値観に対応するため、20年10月に「ローソングループ大変革実行委員会」を設立。「商品」「売場」「SDGs」「データ活用」「収益力向上」などの分野に関する施策を進めている。今回の店舗改装もこの施策の一環だとしている。
リモートワークの浸透や外出自粛により、近場での買い物や自宅での食事ニーズが高まり、21年1〜3月の売り上げは、前年に比べ総菜系の冷凍食品が約5割、チルド総菜が約1割伸長したという。また、先行実験として改装を行った店舗では、同期間の既存店と比較し平均約1割の売り上げ増加となった。
主な改装内容としては、伸長している店内厨房商品の強化を図るため、 厨房設備未設置店約200店舗で新設を進める。また、コロッケやから揚げなど、常温で販売している揚げ物総菜を手に取りやすくするため、個包装で販売する。さらに、自分の好みに合わせて加温したい、接触を避けたいといったお客のニーズに対応するため、対応電子レンジのセルフ化も進める。
ストック需要から日常使いへの変化で伸長を続けている冷凍食品も売り場を拡充する。約2倍に拡大し、同じくニーズが高まっている青果を近くに配置。買い回りしやすい売り場を目指す。また、これまでデザート売り場として使用していたラウンド型のケースを増設し、サラダや総菜を陳列弁当や調理麺売り場と近づける。
ニーズの高まっている日配品については、各商圏に合わせて強化。成城石井の商品や、一部店舗で実施する無印良品の商品展開も進める。
改装を進める492店舗は、2021年7月までにリニューアルオープンし、今後5000店舗への拡大に向け検証を進めていく方針。
関連記事
- スタバ、日本上陸25周年を記念した”夏の福袋“を展開 タリーズやドトールは?
大手カフェチェーン各社が、コーヒー豆やドリンクチケットなどをセットにした商品の予約を開始している。 - 郵便局、試験的に窓口の営業時間を短縮 ネットワーク維持につなげる
日本郵便が7月から一部の郵便局を対象に、窓口の営業時間を試験的に短縮すると発表した。 - ワークマンが「春夏製品の売り上げランキング」を発表 人気を支えるニーズとは?
コロナ禍でアパレル各社が苦境にあえぐ中、10期連続最高益を達成したワークマン。その人気を支えるのは「サマーパンツ」だという…… - ローソン、AI活用した「値引き」実証実験 ファミマ、セブンの動向は?
ローソンが6月22日にAIを活用した値引き実験を、東北地区の一部店舗で実施すると発表した。ファミマも「エコ割」を発表。セブンの値引き導入も効果を出している。各社の動向を比較してみよう。 - ローソンが「マチの本屋さん」を出店 9000タイトルの本を取り扱う
ローソンが新ブランド「LAWSONマチの本屋さん」を立ち上げた。一号店は狭山に。今後も拡大予定。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.