3割超が「テレワークでウソの報告経験あり」 ウソの内容は?:評価制度の明確化を求める声も
「始業します」とだけ報告して二度寝した経験があるビジネスパーソンもいるかもしれない。アジャイルウェアの調査によると「テレワークでウソの報告経験がある」と回答した人が3割を超えた。ウソの内容は? ウソをつく理由とは? また、テレワークと評価制度の関連性についても見ていこう。
プロジェクト管理ツールを提供するアジャイルウェア(大阪市中央区)が「テレワークと業務報告などに関する調査」を実施した。調査によると、3割以上が「テレワークでウソの報告をしたことがある」と回答したことが分かった。
「テレワークでウソの報告をしたことがありますか」と尋ねたところ、「よくある」「たまにある」と回答した人の合計は34.4%だった。
ウソの報告内容としては、「実際より作業に多く時間がかかったフリをした」が最多で65.1%に上った。次いで「遅延している業務の進捗をごまかした」(22.3%)、「実際より作業に時間がかからなかったフリをした」(11.7%)の順だった。
自由回答では、「出勤報告だけして二度寝」や「やっていない仕事をやったことにした」などのコメントが見られた。進ちょくの見えにくさを利用してダラけたり、所要時間をごまかしていることが分かる。
ウソを報告した理由としては、「意外と暇なことが判明すると困る」「多くの仕事をしても給料は変わらないから」「ゲームをしたかったから」といった回答があった。
テレワークと評価の関係性についても尋ねた。「テレワークで自分の働きぶりを上司が把握してくれているか不安に思うか」という質問に対し、「とても不安」(10.0%)、「やや不安」(47.7%)と約半数が働きぶりをきちんと見てもらえているか不安を抱えていることが分かった。
「テレワークで自分が正当に評価されていると思うか」については、45.8%が「まったく思わない」「あまり思わない」と回答した。
テレワーク時の働きぶりを評価する際に、企業が取るべき対策を尋ねたところ、「タスク管理ツールの導入」や「評価基準の明確化」など定量的な判断を求める声から、「コミュニケーションの時間を定期的に設ける」など直接上司に働きぶりをアピールする機会を希望する意見まで幅広く挙がった。
調査は、2021年6月10日にインターネットで実施。テレワークをしている20〜40代のビジネスパーソン300人を対象とした。
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