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象印マホービン、12月〜5月期の純利益は51%増 背景に巣ごもり需要の拡大(2/2 ページ)
象印マホービンが発表した、20年12月〜21年5月の連結決算、巣ごもり需要の拡大で調理家電が伸び、純利益は前期比51.3%増の30億円だった。
「不満を解消する製品」が国内市場けん引
リビング製品は、海外では主力の中国市場でステンレスボトルが回復基調にあるものの、北米や東南アジア市場が低調に推移した結果、前年実績を下回る結果に。
一方国内は、「シームレスせん」を採用したステンレスマグが好調に推移するなど、ステンレスボトルが市場をけん引し、前年実績を大幅に上回った。その結果、リビング製品全体の売上高は前期比2.3%増の92億円だった。
シームレスせんは、“せん”と“パッキン”がひとつになったもので、パッキンの紛失や洗浄後の付け忘れといった不満を解決する製品として訴求している。
同社が行った調査では、ステンレスボトルやマグに使われるパッキンについて「洗うのが面倒」「つけ忘れしやすい」「紛失しやすい」などの声が挙がっていた。そこで、20年9月にシームレスせんを採用したステンレスマグ「SM-ZA型」「SM-ZP型」を発売。その後のアンケートでは97.5%が「シームレスせんに満足している」と回答したという。
生活家電製品の売上高は15億円(同5.4%増)。国内では、加湿器の需要増に供給が追い付かずに販売が減少。一方で衛生志向の高まりから、ふとん乾燥機や空気清浄機器が好調に推移した。
21年11月期通期の業績は上方修正し、売上高775億円(前期実績は749億円)、営業利益67億円(同54億円)、純利益44億円(同39億円)とした。
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