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中国で“果実酒人気”が爆発、日本企業は「中国の女性」に訴求できるか?:浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(6/6 ページ)
中国で、果実酒など低アルコールドリンクの市場が急拡大している。新興ブランドが都市部の高収入女性のニーズを掘り起こし、伝統酒造メーカーも相次ぎ参入。アリババECサイトの6月のセールでは、果実酒の流通総額は前年比100%、梅酒は200%増えた。中国の女性に特化したマーケティングに力を入れる日本企業も出てきている。
Miss Berryの創業者・唐慧敏氏は、「中国で低アルコール飲料の市場は150億元で、ビール(6000億元)の3%に過ぎない。しかし日本の低アルコール市場はビール市場の30%もあり、今後十数年で最も成長が期待できるマーケットだ」と長期的な成長に自信を示す。
お茶ドリンクの「奈雪の茶」、フィギュアの「POPMART」など、Z世代の女性が人気に火をつけ、最近上場を果たした中国企業はいずれも日本のカルチャーや商品にインスピレーションを得ている。
市場の伸びしろが大きい低アルコール、果実酒マーケットでは、本家・日本の面目を見せたいところだ。
筆者:浦上 早苗
早稲田大学政治経済学部卒。西日本新聞社を経て、中国・大連に国費博士留学および少数民族向けの大学で講師。2016年夏以降東京で、執筆、翻訳、教育などを行う。法政大学MBA兼任講師(コミュニケーション・マネジメント)。帰国して日本語教師と通訳案内士の資格も取得。
最新刊は、「新型コロナ VS 中国14億人」(小学館新書)。twitter:sanadi37。
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