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自動車保険は値下げするのに、火災保険料がどんどん値上げするワケ:契約期間は5年短縮(4/4 ページ)
損害保険料算出機構が、火災保険の参考純率を全国平均で10.9%引き上げると発表。22年1月から値上げされる見通し。
自動車保険は「値下げ」となる理由
このように火災保険は、収支を改善するために保険料と契約期間の両方が見直されることになりました。一方、同じく損害保険会社の主力商品である自動車保険は、参考純率が全国平均で3.8%引き下げられます。
これは、自動安全ブレーキをはじめとした事故防止機能の向上や、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響などで、交通事故数が減少し自動車保険の収支が改善したためです。
また自動車保険は、大規模な自然災害が発生しても火災保険のように損害率が大幅に上昇しません。よって火災保険の収支をいかに改善できるかが、損害保険会社の当面の経営課題であるといえます。損害保険各社は、エリアの水害リスクに応じた保険料率の導入など、さまざまな対策を検討しています。
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