男性育休を取得しなかった理由 「収入」や「必要性を感じない」を抑え1位になったのは?:“パタハラ”の経験も(1/2 ページ)
エバーセンス(東京都中央区)が「男性育休に関するアンケート」を実施した。
子育て支援アプリの企画・開発を行うエバーセンス(東京都中央区)が「男性育休に関するアンケート」を実施した。男性育休を取得しなかった理由を尋ねたところ、40.1%が「職場の理解がなかった」と回答したことが分かった。
「職場の理解がなかった」との回答は、2位の「収入を減らしたくなかった」(19.9%)と大きく差が開く結果となった。回答した人からは「昇進したばかりだった」「人員に余裕がなかった」「前例がなかった」との声もあり、社内調整に時間がかかりそうな場合は、取得を諦めるといった選択になっている可能性がある。
一方、「必要性を感じなかった」との回答も16.2%集まっていて、エバーセンスは「必ずしも取得するべきではなく、どちらも個人が自由に選択できる職場の環境整備が求められているようだ」と指摘する。
育休を取得していない男性に、育休取得について不安なことを聞いた結果、「仕事の引き継ぎ」(62.9%)、「復帰後の仕事への影響」(60.8%)と、育休前後の仕事に関する不安の声が多くあった。職場の環境や周囲のサポートがまだ追いついていない現状が浮き彫りとなった。また、「家計への影響」も51.6%で3位となっていて、出費の多い時期に収入が減ってしまうことを不安に感じている人も多いようだ。
女性は男性の育休取得についてどう思っているのだろうか。配偶者が育休を取得しなかった女性に、取得してほしかったか聞いたところ、55.3%が「すごく取ってほしかった」「できれば取ってほしかった」と回答した。
その理由として、「1番大変な時期に2人で子育てしたかった」「初めての子育てで何もかもが不安でした。その不安を解決できずとも一緒に感じて考えて欲しかった」「コロナ禍もあり、外にも出られずつらかった。分かち合えるパートナーがいてくれたらなぁと思いました」といった声があった。
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