JR西日本は7月2日、新大阪駅東口に、画面に直接触れずに切符を買える「みどりの券売機」を試験的に導入した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、非接触のサービスへの関心が高まる中、より安心して鉄道を利用してもらう狙いがある。
従来の券売機のディスプレイ部分に、タッチレスパネルを取り付ける。センサーを搭載し、画面から数センチ離れた指の動きを検知。客は画面に直接触れずに、券売機を操作し、切符を購入できる。
従来通り、画面に直接触れて操作も可能という。
実証実験の期間は約2カ月間を予定している。
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