ニュース
「スシロー」と「京樽」が“合体” 狙いは?:シナジーの創出目指す(2/2 ページ)
スシローと京樽のダブルブランド店舗がオープンする。内部が報道陣に公開された。グループのシナジーを創出できるか。
グループのシナジー創出目指す
FOOD&LIFE COMPANIESは、吉野家ホールディングスから京樽を2021年4月に買収した。京樽はテークアウト寿司市場で知名度が高く、スシローが出店しにくい首都圏の商店街などに店舗を構えている。
また、スシローを運営するあきんどスシローは、テークアウト専門店「スシロー To Go」を21年12月までに15店舗オープンする方針を掲げている。スシローの新型店舗や京樽を通して、コロナ禍で需要が伸びているテークアウト市場を取り込む狙いがある。
グループのシナジーを創出する取り組みも始めている。FOOD&LIFE COMPANIESは5月14日から、スシローや京樽など5ブランド合同のキャンペーン「あっぱれ、日本!超すし祭」を開催した。グローバルサプライチェーンの調達力を最大限活用し、集客を図るのが狙いだった。具体的には、「八洲水産」(静岡市)のマグロ、「オカムラ食品工業」(青森市)のサーモン、「小浜水産グループ」(鹿児島県垂水市)のかんぱちとひらまさを各グループで共同で利用した。
京樽の石井憲社長は、このキャンペーンによって、スシローの顧客が京樽を新しく利用するようになったと説明する。また、社内でスシローと京樽の強みを生かした新商品を開発できないかどうか検討しているという。
初となるダブルブランド店舗の取り組みは顧客に支持されるか。
関連記事
- レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。 - スシローとくら寿司 「価格帯」と「シャリ」から見えた戦略の“決定的”な違いとは
大手回転寿司チェーンのスシローとくら寿司。標準的な寿司の重さはほぼ一緒。しかし、価格とシャリの違いから戦略の違いが見えてきた。 - 「100円×3個=301円」問題でセブンが公式に謝罪 見習うべきは「イオン方式」か
「税込100円×3個=301円」問題で混乱が起きたセブン。お客が困惑した根本原因は事前告知が不足していたことだ。ただ、イオンが採用する価格表記を採用する道もあったかもしれない。 - 新成人が「欲しい車」ランキング 3位はフォルクスワーゲン、2位はBMW、1位は?
ソニー損保が新成人のカーライフ意識調査を実施。普通自動車運転免許の保有率や欲しい車が明らかに。どんな傾向があるのか。 - 「生ビール190円」の原価率は85%? お客が3杯飲んでもしっかり利益が出る仕組みとは
「生ビール1杯190円」という看板を見かける。安さでお客を引き寄せる戦略だが、実は隠されたメリットもある。どんな狙いがあるのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.