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真面目に運営していても、「飲食店」だけが叩かれるシンプルな理由スピン経済の歩き方(6/6 ページ)

4度目の緊急事態宣言が発出され、飲食店がまた攻撃されている。西村康稔経済再生相からは、まるで「反社」扱いされたわけだが、なぜ飲食店はここまで叩かれるのか。背景にあるのは……。

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悪いクセが出てきた

 今回の「戦争」でもそういう悪いクセが出てきた。「コロナ死を防げ」「医療体制を守れ」という目的で頭がいっぱいで、良かれと思ってやっているコロナ対策が結果として、飲食店やそこで働くパート・アルバイトなどの「経済的弱者」を捨て石にしてしまっている。沖縄の住民とまったく同じ扱いだ。

 今年もあと少しで敗戦の夏だ。なぜ「日本を守る」ことを朝から晩まで考えていた学歴エリートたちが、多くの国民の命を紙切れのように扱うことができたのかを、歴史から真剣に学ぶべきときではないか。

窪田順生氏のプロフィール:

 テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。

 近著に愛国報道の問題点を検証した『「愛国」という名の亡国論 「日本人すごい」が日本をダメにする』(さくら舎)。このほか、本連載の人気記事をまとめた『バカ売れ法則大全』(共著/SBクリエイティブ)、『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。


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