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サイゼリヤ、通期純利益を3倍に上方修正 協力金65億円を計上:21年8月期
サイゼリヤが2021年8月期通期の連結業績予想を修正し、純利益が前回予想から22億円増の32億円になる見通しだと発表した。新型コロナの影響で、売り上げは落ち込むが、緊急事態宣言に伴う協力金を計上する。
サイゼリヤは7月14日、2021年8月期通期の連結業績予想を修正し、純利益が前回予想から22億円増の32億円になる見通しだと発表した。前期は34億円の赤字だった。新型コロナウイルスの影響により、売り上げは落ち込むが、緊急事態宣言に伴う協力金を計上し、増益になると予想している。
売上高は前回予想から60億円減の1265億円(前期比0.2%減)に下方修正。営業損失は前回予想の18億円から拡大し、25億円(前期の営業損失は38億円)になる見通し。東京都で4回目の緊急事態宣言が発出され、埼玉県、神奈川県、千葉県、大阪府でまん延防止等重点措置が8月22日まで延長されたため、予想を修正した。
一方、経常利益は前回予想から20億円増の50億円(前期は20億円の赤字)に引き上げる。当初、見込んでいた33億円の協力金に加え、3回目の緊急事態宣言で32億円の追加分を見込み、通期で65億円を計上するとしている。
14日に発表した21年8月期第3四半期(20年9月〜21年5月)連結業績は、売上高が前年同期比2.7%増の953億円、営業損益が8億円の赤字(前年同期は22億円の赤字)、純利益が13億円(同27億円の赤字)だった。
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