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完全無借金だったサイゼリヤがコロナ禍で下した決断 すかいらーくとの違いとは:決算書を比較(1/4 ページ)
飲食業界の2大企業であるすかいらーくHDとサイゼリヤ。両社の経営スタイルにはどんな違いがあるのか。決算書を分析。
新型コロナウイルスは、飲食業界にも大きな影響を与えました。テークアウトメニューの強化、席の配置の見直し、飛沫対策としてのアクリル板設置など、営業スタイルにさまざまな変化をもたらしました。また、外出を控える人が増えたことによって、売り上げ自体が激減しました。これらの影響は、企業の決算書に色濃く出てくるでしょう。
今回は飲食業界の2大企業である「すかいらーくホールディングス(HD)」と「サイゼリヤ」の業績を比較して、両社の違いを探ってみます。すかいらーくは12月決算、サイゼリヤは8月決算となっており、両社とも直近の本決算は新型コロナウイルスの影響が本格化した2020年3月よりも前に確定しています。
そのため、本記事で主に取り上げる数字は、新型コロナウイルスの影響がない状態のものとなります。あえてコロナ禍の前に出た数字で比較することで、経営スタイルの違いが、より分かるのではないかと思います。
まず、2社の運営ブランドを見てみましょう。すかいらーくHDはガスト、ジョナサン、バーミヤン、夢庵といったように和洋中さまざまな形態でブランド展開しています。幅広いニーズに対応することで、顧客の取り込みを図っています。
一方のサイゼリヤは、多少は別ブランドの店舗もありますが、基本はイタリアンレストランの「サイゼリヤ」ブランドで勝負している企業です。
それでは具体的に、決算書の数字を比較していきましょう。
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