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ステーキ、丼、パスタにも“浸食” コロナ禍で「二郎インスパイア系」が勢いを増しているワケ:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/6 ページ)
「二郎インスパイア系」「がっつり系」「G系」と称するジャンルがコロナ禍で勢いを伸ばしている。二郎風のステーキ店まで登場し、店舗も増えている。二郎系が大衆化した背景には何があるのか。
コンビニのチルドコーナーに二郎インスパイア系
ラーメン二郎インスパイア系で注目されるもう1つのトピックスは、コンビニのチルドのコーナーにおいて電子レンジで温めて食べる「レンジ麺」が販売されるようになったことだ。大手3社、いずれも人気店とコラボした提案を行っている。
これらは「ジェネリック二郎」とも言われ、初期は「麺がうどんっぽい」などといったユーザーからの不満も出ていた。しかし、現状は二郎的な「ワシワシ感」が出てきており、レベルアップが著しく、お店の味にかなり近づくほどに改善されている。
最新の動きとしては、セブン-イレブンが「中華蕎麦とみ田監修 三代目豚ラーメン」(594円)、ローソンは「東京・新小岩の名店 麺屋一燈監修 濃厚豚醤油ラーメン」(598円)、ファミリーマートは「東京 千里眼監修 濃厚マシマシラーメン(ニンニク醤油)」(598円)をそれぞれ販売している。
夏になって冷やしメニューに順次切り替わっており、セブンは「とみ田監修 冷し豚中華 芝麻醤仕立て」(550円)、ローソンは「麺屋一燈監修 ガリマヨ(ガーリック&マヨネーズ) 入り! 冷し胡麻だれ野菜マシ太麺」と「冷し豚醤油ラーメン」(いずれも598円)、ファミマが「千里眼監修 マシマシにんにく冷し中華」(598円)をそれぞれ販売している。
主要3社が譲らない、コンビニ商戦の最前線に位置する商品となっている。
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