増え続ける「ガシャポンのデパート」 仕掛け人が語った「第4次カプセルトイブーム」の実像:仕掛け人を直撃(3/4 ページ)
バンダイナムコアミューズメントが運営するカプセルトイ専門店「ガシャポンのデパート」が急増している。運営の実態はどうなっているのか。「第4次カプセルトイブーム」について担当者に話を聞いた。
「ガシャ活」を定着させたい
ガシャポンのデパートを訪れた家族連れが、店内でいったんバラバラに別れ、それぞれが買ってきた商品を持ち寄ってテーブルに集合する。そして、お互いのセレクトを品評しながら組み立てるといった、買って終わりではない楽しみ方を提供することも、このスペースの役割のひとつだ。
また、ジオラマ背景をずらっと並べたフォトブースも用意している。購入したものをそこに置いて、写真を撮ってもらうためのものだ。
「最近、ぬいぐるみを連れ歩いて撮影する『ぬい撮り』という遊びがありますが、それの派生として『ガシャ撮り』の提案です。大人世代が子どもの頃に楽しんだのと同じように、というだけではなく、専門店だからこそ、より幅広い楽しみ方、新しい楽しみ方を提供できないかと試行錯誤しているところです」(ベンダー営業部 ベンダー開発課 佐々木晶士マネージャー)
新しい楽しみ方という点では『ガシャポン活動』略して『ガシャ活』を定着させたいという思いもある。
「『こんな商品があるんだ。欲しいな』と知るところから、実際にお金を入れて、『何が出るかな』とワクワクしながらカプセルをゲットし、商品によっては組み立て、完成したら写真を撮ったり、部屋に飾ったり、友達と交換したり。
その全ての行程を『ガシャ活』というキーワードで盛り上げようとしています。特にターゲットにしている20〜30代の女性だと、買って終わりではなく、インスタグラムなどに写真をアップしている方も多いので、ここからいろいろな展開が考えられるはずです」(佐々木氏)
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