湖や雪山で“ととのい” 長野のホステルが仕掛ける「移動式サウナ」:モバイルサウナ
ホステル運営のFIKAが、移動式サウナ「Mobile SAUNA」の提供を開始すると発表した。
ホステル運営のFIKA(東京都新宿区)は7月27日、移動式サウナ「UNPLAN Village Hakuba 3 (Mobile SAUNA)」の提供を開始すると発表した。長野県小谷村の栂池高原近辺で7月31日から提供し、湖周辺や雪山などでサウナを楽しめるサービスとして訴求する。
モバイルサウナは、車両約350キロ、内部にサウナ機能を完備したけん引式の移動型コンパクトカー。最大4人まで収容できる。広さ3.2平方メートルの車内には、木製ベンチと遠赤外線サウナストーブを設置。室温75度、湿度40%の中で、フィンランド式ロウリュサウナを楽しめるようにした。料金は100分の利用で1万2000円。事前予約制で、1回につき1グループ8人まで予約を可能とした。
サウナ人気を取り込もうと、さまざまな企業がサウナに関連した商品やサービスの提供を進めている。このうち日本航空とジャルパックは、4月から全国のサウナ施設と提携した「JALサ旅(サウナ旅)ダイナミックパッケージ」を発売。航空券とサウナ付き宿泊施設、日帰りサウナ入浴券を自由に組み合わせるパッケージを提案するほか、サウナ施設のスタンプを記録できる「サ旅御朱印帳」を限定グッズとして提供している。
日本サウナ・温冷浴総合研究所によると、日本のサウナ愛好家の数は約2584万人。空前のサウナブームといわれているものの、緊急事態宣言の発出などが影響し17年の調査開始以来最も少ない数となった。
一方利用頻度別では、月4回以上サウナを利用する「ヘビーサウナー」は339万人で、20年の335万人をわずかに上回った。根強い愛好者がいることが分かる。コロナ禍でストレスを感じる人が増える中、“ととのい”を求めるサウナ人気はまだ続きそうだ。
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